アメリカでおせちを食べながらの年越しは一生の思い出

アメリカ、カリフォルニアに語学留学をしていたときのことです。アメリカ人夫婦の家にホームスティさせてもらっていたのですが、そこのホストファザーがアメリカのジャパニーズレストランでシェフをしていたこともあり、大の日本好きでした。普段から煮物や煮魚などの日本食を作ってくれていました。



アメリカへ来て3ヶ月たったころ、お正月を迎えることになりました。アメリカのお正月はあっさりしており、特別なことはないただの祝日、と聞いていたのですが、日本大好きホストファザーはお正月も手を抜きません。なんと元旦はビーチがすぐそばののカリフォルニアで、お雑煮、チラシ寿司、数点のおせちが振舞われました!お雑煮は関東風の透き通っただし汁で、お餅、ほうれん草、ニンジン入り。私は関西出身で白味噌のお雑煮しか食べたことがなかったので、まさかアメリカで関東風のお雑煮が食べられるなんて夢にも思っていませんでした。チラシ寿司には、おせちの主役とも言える、数の子と海老が入っていました。黒豆はアメリカバージョン、クロックポット(別名:スロークッカー)で煮たものです。アメリカの家庭に一家に一台置いてあるような調理器具です。日本で年を迎えるより豪華なお正月でした。



ホストファミリーの家から車を少し走らせると、ジャパニーズスーパーマーケットがあり、お正月用の食材はそこで購入したようです。日本で買うより2、3倍高いですが。日本人の私がいるということで、頑張ってくれたようです。もう一人、同じく留学で来ていたスイス人女に子の口にも合ったようで、国際食豊かな一生忘れることのないお正月を過ごすことができました。



ホストファザーに何か簡単にできるおせちを教えてと言われましたが日本に住んでいるときは、母と祖母がおせちを作っていたので、私は何一つ知らず。クックパッドで伊達巻のレシピを英訳したものを渡しておきました。

 

おせち 急遽